こんなソフトを25年以上前に一人でつくってたなぁ。
ものすごくエネルギーをかけた仕事であって、恐らく15年以上全く記憶や考えの片隅にものぼらなかった事を唐突に思い出した。つまり、今日まで全く忘れていたってことなんだ。
私が作った経営管理用のソフト群の事。まだインターネットの存在しない時代。通信はRS232Cのモデムでトロトロと流していたものだった。そして、それら全てのソフトは誰の支援も受けず自分でゼロから作成したんだ。Windowsもなく、HTMLも無い時代。つまりDOSで動いていた頃だった。N88BasicとTurbo-Cなどで組んだプログラムをbatで組み合わせていたんだ。私はコンピューターとは縁もゆかりも無い素人、パソコンで業務用のソフトなど作れるはずが無いというのが玄人の常識だったんだ。私はプロでなく、単なるマニアだったので、その常識にとらわれること無く業務用ソフトを全く無償で作るのだけが楽しみで遊び感覚で作り続けた。一般の仕事が終わった後に私は自宅や会社に残ってプログラムを勉強しながら作り続けた。今、思えば、それだけで完全な仕事のわけだった。本当に金を考えずにプログラムを作り、思ったように業務が動くことが喜びだった。
しかし、当時の経営者は、チラシや新聞で、いわゆる特売を小手先でやり、顧客もそれに単純に踊らされていたので、科学的管理手法などとは縁が無かった。それが、僅か30年ちょっと前の事だった。
勿論、後に巨大になる多くの企業の経営者はデータをまとめて情報化し、類推し計画し、実行するという一連のサイクルをスピーディに出来る企業が将来を担うと言うことを知っていた。私も、その意味では、当然のことと受け止めていて、小さな企業でも出来るように独力で開発をしていた。しかし、報われることは全く無かった。時代の変化と共にその企業は消滅した。
今は有り余るデジタル資産で基礎を知らなくとも何でも出来る時代だから、データ構造や通信技術などは知らなくとも何でも出来るだろう。
ナゼ思い出さなかったかと言えば、パソコンにHDDが無かった時代で(メモリーだって2メガだ、2ギガじゃないんだ)、ソースは全てプリントアウトしておいた。両端に穴の開いた連続用紙に印刷し、それを厚いバインダーで何冊も閉じて一人で開発をしていた自宅三畳の頭の上に作った棚に保存してある。当然、もう不要なので近々廃棄しよう。
青果物の発注
青果のバイヤーが売店担当者から電話でアイテムと数量の以来をコードで画面に入れると品名がでて、会話をしながら市場での状態と教えて、数量を調整する。当時4店舗のしかない地方の小さなスーパーだった。全く同じ仕組みが店舗と本部にあったので、バイヤーは、そのどこでも入力ができた。そして、データーは仲買のコンピューターに送信する。勿論、送受信のソフトも私が作った。単純なプロトコルでチェックもパリティとSTXとEOTなんかの簡単なものだった。送受信のデータが数字のみだったので、それで十分だったわけだ。
グロッサリー発注
SharpのPOTを利用した。POTのプログラムは特殊なC言語だった。POTの先に鳥のクチバシのようなバーコードリーダーがついていた。そのクチバシがちょうど入るような受信機にセットして、POTの送信ボタンを押すとパソコンにデータが取り込まれるという仕組みだ。勿論RS232Cの登場だ。その取り込まれたデータをマスターと付け合わせて、問屋別にFAXデータを作成するという仕組みだった。
酒類受払帳作成
酒類は事実上の単品管理で酒税法に則り報告の義務がある。その報告を担当税務署が年に一度チェックをするし、その基となるデータは指定の帳票に記載しなければならない。これが、本当にやっかいで、手作業を前提とするものだった。それを、フロッピーディスクでデーターを司り、報告書や帳票も自動作成するプログラムを作った。当時の酒税税務署管内で稼働したプログラムとしては最初であり、画期的なものだった。今現在でも、愛用している酒店が現実に存在する。
棚位置管理
どの場所に何を置きメンテナンスするかを管理する手法で、店舗や階によりファイルは異なるが、一店舗一フロアをレーン、ゴンドラ、棚段、棚位置という四つのコードで管理する手法だ。その管理の「レーン、ゴンドラ、棚段、棚位置」と言う言葉は私が作ったのだが、十年後ぐらいに、ある企業買収で大手のソフト屋が作った棚位置管理のソフトに全く同様な名前がつけられていてびっくりした。考え方まで、コピーされていたが作ったのは私が初めてだろう。
棚卸支援システム
棚卸しの実行と現実的計算は面倒くさい。当時は全て手書きなので、名前や単価も書き方が綺麗で無くデータの集計は電卓で横計縦計、そして、部門ごとのグランドトータルを出していたものだ。それを、棚位置管理を利用しての数量だけを記載すればよい用紙の印刷と、同様の画面入力で、正確で素早い棚卸しを完了する仕組みを作った。現在でも一部の企業では使われている。
以下のようなまとまった仕組みの他、基礎となる通信やバイナリーツリー構造を管理する小型のデーターベースみたいなものまで作った。
売上管理
経理支援
資金繰管理
顧客台帳(X’masケーキ)
