(注)写真は私の事務所でネットワークをコントロールしているシステムの一部であり、本来なら冷蔵庫のスペースに床から天井までのラックに設置した。

情報分析は何のために行なわれるかがわかっていない場合が最近多いように思われる。
観察(問題点の発見)し、抽象的な数字から行なわれた行動や動作を類推し、あるいは行動の変化から数字がどう変わるかを類推し、コントロールするという能力が分析力である。
過 去(昨日、先週、先月)のデータは情報化されるときには数字となってあらわれる。その数字は売上、荒利、値引、数量などの数字や比率の傾向値や順位で出力 されるのだが、問題は最近その抽象的数字が分析されて作業行動をコントロールする方針に揺らぎやぐらつきがあるということだ。
週に2回来店し購買 されるお客様にとっては週2回売場が変わっていて初めて新鮮さを感じるのである。食品は生ものであり、缶詰であっても時間の経過とともに陳腐化していくも のである。また、季節の移り変わりが食品に与える影響も多いのだ。勿論、生鮮にあたっては市場情報は顧客購買に与える影響は多い。
チェックをする部署や担当にとって冷静でリベラルな目で行動する方法が提起されることは大変意味がある。つまり、感情抜きでデータから抽出されるメッセージは冷徹である。
人 間の感情が多くの場合で分析結果を歪めて的確な行動を阻害することがある。数字の中には現在の売場をビジュアルに反映は出来ない。だから、その部分につい ての補いは当然必要であるが、誇張、デフォルメで売場についての作戦を失敗し、結果として売上と利益を損なう場合はあまりに多い。
従って、今回構築しようとしている分析用文書データーベースは分析の結果を若干の数字とともに文章で表示し、具体的行動指針として活用させるための仕組みである。

つまり、行動を実行する担当者にとって、数字の羅列から分析をする部分を圧倒的に減少させ、即実行という方法を何の感情もなく冷静に平等に提供するためである。

企 業によっては、一旦ネガティブな印象を上司や同僚にもたれるだけで公正平等な評価が長期にわたり(場合によってはその企業内に存在している期間すべて)受 けられない可能性もある。そんな企業体質が大小を問わず実に多いことを私は知っている。それを認識したとたん、その企業に対するロイヤリティや仕事に対す るモチベーションは著しく低下するのは当たり前のことだ。
この事を謙虚に受け止めれば、このシステムの取り入れは人事的にも大きな意味を持つものだ。

もっ とも、突き詰めて考えるより、なんとなく即行動、即大声で「いらっしゃいませ」「やすいですよぉ〜」なんていうことをする面々やそれのほうが「元気があっ てよろしい!」などと、単純に評価する古典的体質も現存していることを私は知っている。そんな社会フードを持った企業では創業時の苦しさと幸運を語り続け るのがトップの趣味というものだ。どこぞの将軍様だって知っていることだが、勿論独裁と世襲制がこんな企業にはつき物となってしまっているこの手のオー ナー社長というものは280年続いた太平の世が今も同じだと思っている。江戸時代の公的私的情報の全てがこのネット社会においては一日にも満たないことを 認めたくないわけだ。鎖国の世ではない、弱肉強食の肉食獣が支配する論理の時代となっている。同床異夢に生き残る論理を明確にしたい。スピーディでクリア で計画、実行、コントロールがどれだけ自動化できるかが大切であろう。