楷書化
一、 元和四戊午年近年弥以静謐に付、坂井館に其侭人数罷在候義憚御座候御趣にて
御二代様 御意有之引払被
仰付候砌譜代の者五拾人二組といたし残し置、其外の者共は皆々浪人に罷成軽き者は茂右衛門新田平右衛門新田等の近村へ参り百姓致し候も御座候御事
意味
元和四(1618)年、其の頃になると静かになり坂井砦にそのままに人数があることについて御二代様(2代目の溝口宣勝公)の命令で譜代の者を五十人を二組として残しておき、それ以外者は全て浪人や茂右衛門新田、平右衛門新田等の近村で百姓にさせました
読み方
一 元和四つちのえうまのとしきんねんいよいよもってせいひつにつき、坂井館にそのままにんずうまかりありそうろうぎはばかりござそうろう
おんおもむきにて
おにだいさま ぎょいこれあり、ひきはらいおおせつけられそうろうみぎり、ふだいのもの五拾にんふたくみといたしのこしおき、そのほかのものどもはみなみなろうにんにまかりなり、かるきものは茂右衛門新田平右衛門新田などのきんそんへまいりひゃくしょういたしそうろうもござそうろうおんこと。
解説(淡路久雄)
変体かな い多(た)し
茂右衛門新田(現見附市坂井新田)
平右衛門新田(栄町小古瀬新田のこと
この年幕府が「一国一城令」を発し、一国に一城を残し外の城砦は破却を命じられた
追加解説(管理人)
静謐(せいひつ) 静かで、落ち着いていること。世の中がおだやかに治まるさま。
憚(はばかり)恐れつつしむこと。差し控えること
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