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野良猫テリトリー図
この病院と関わり合うことになった経緯 2004年の6月、私は例年のとおり健康診断のために一日人間ドックに出かけました。そこでいくつかの問題がみつかり、2ヶ月かかってそれらの対応をいたしました。しかし、そのうちの一つが深刻な問題を含む可能性があることが判明し、検査を繰り返し、結果として11月の15日に、その事で最も権威のある国立病院(今年の4月より独立行政法人となりました)に入院し、手術をすることになりました。私は病院に入院することは初めてですし、ましてや、手術などとは一生無縁と決め込んでいました。
入院に際して私が心に決めたことは入院生活はそれ自身以上なことなので、異常な状態を受け入れ、慣れるのではなく、入院生活に日常を持ち込むこと、良い患者にならないこと、患者らしく生きないこと、としました。入院のベットは、さながらコンピューター室のようになりました
生活サイクルも普段行っていなかった散歩を取り入れました。これは、手術の体力をつける事が第一でしたが、病院内外の医療の設備や施設に関しても興味があり、療養がメインテーマの一つであるこの巨大な病院施設を外側から観察したかったことも私を散歩に駆り立てました。
さて、この病院は敷地内を一巡すると約1Kmはある大きな施設であります。外来部分は建坪全体の10%以下であり、約60%の建坪は2層となっていて、10病棟があります。
現在多くの敷地を持った大型病院には野良猫が多数生息するといわれています。大型病院の病棟ではいつ社会に復帰できるか嘆いている多くの患者が過ごしています。場合によっては生まれてから、その生涯を閉じるまでそこで過ごす方々もいらっしゃいます。そして、身寄りの無い方や、誰も面会にこない方などが、実際、猫に餌をやっている場合が多いのです。猫は餌をやる人がどのような人なのかは問いません。私が、今回入院する事となった某国立病院にも広大な土地に住み着いている野良猫が多くおりました。それを、注意してみていると面白いことがわたりました。
私は、この病院内の敷地に生息する野良猫を3つに分類しました。赤色の線で囲まれた部分を生活基盤としているのはグループA、黄色の線で囲まれた部分を生活基盤としているのがグループB、水色の線で囲まれている部分を生活基盤としているのがロンリーグループと命名しました。
この各々のテリトリーには餌を得る場所があります。グループAは第6病棟の先端にある非常出入り口から病棟内の患者から主に餌を得ています。グループBはこの周辺を散歩コースとしている患者や付近の住民の方々から、東屋を中心とした公園を餌場としているのです。ロンリーグループの餌場は2つあります。一つは第4病棟の非常出入り口付近、そして喫煙所近くの出入り口が餌場となっています。つまり、各テリトリーは餌場を中心として成立しているということが解ります。グループBとロンリーグループの共通の場として、フリーゾーンがありますが、こちらでは餌を得る事が出来ません。純粋にスリルと同居して遊びまわっることの出来るスペースです。そして、餌場は彼らが安全に餌を人間から取得できる場所。つまり、交通が多い場所ではなく、人間の散歩コースとなっている場所です。フリーゾーンが外来、見舞いの患者関連や医療スタッフの駐車場が中心となっている位置で、必ずしも安全が確保されている場所ではないのに、野良猫達は時々出没をしています。